パナソニックエアコンの一部製品の水漏れ対策について、複数のお問い合わせをいただきましたので、正式に回答させていただきます。
↑この記事を書いて以降も複数の現場で水漏れ対策していて、お問い合わせいただいた人からの返信でも複数の確認が取れましたので、パナソニックエアコンで吹き出し口右側から水漏れしてしまったら、ます試していただきたいのは・・・
約3時間程度の暖房運転
※時間は目安です。気温や湿度によってはそこまでしなくても大丈夫だと思います。
パナソニックエアコンの吹き出し口右側からの水漏れ原因は、後ろ側の熱交換器からのドレン排水が手前側のドレンパンに流れ落ちる際に何らかの原因で表面張力を失った水が、本来流れるべき排水経路の裏面を伝ってドレンパン接続部分の隙間に流れてしまうことで、エアコン吹き出し口右側から水漏れしてしまうようです。
一度流れが出来てしまうと、その後から流れてくる水は全て同じ経路を伝ってしまうので、その部分をしっかり乾燥させてしまえば、元の排水経路に戻る可能性があります。

本体裏側(後ろ側)の熱交換器からの結露水(ドレン)を排水する経路を流れて来た水が手前側のドレンパンに流れ落ちる構造になっていて、通常はこのように滴り落ちます。

吹き出し口右側から水漏れしている機体は、この部分で滴り落ちないで、通路の裏側を伝ってドレンパン接続部の方に流れてしまうことで水漏れしています。
考えられる原因は
①クリーニングに使用する洗剤により水の表面張力が失われること。
②プラスチックの劣化により水の撥水性が失われること。
③汚れの付着により水の流れが変わること。
エアコンクリーニング後に発生している水漏れ原因は恐らく①です。
クリーニングしていなくても水漏れしている原因は②や③が考えられます。
「洗剤が原因」と言うと、そのクリーニング業者に問題があるように思われますが、そもそもの構造に問題があるのでクリーニング業者を否定するものではございません。
エアコンクリーニングの業者は様々で色んな方がいらっしゃいますので、画一的には言えませんが、水漏れが起こっているということは「後ろ側の熱交換器も洗っている業者」ということが言えるかと思います。
これは、後ろ側の熱交換器を洗わない業者も多く、後ろ側の熱交換器も洗わない、手前の熱交換器も右側にテーピングしてほぼ洗えていないような業者さんでは起こり得ない水漏れだからです。
クリーニングと関係なく水漏れしている場合は汚れが原因の場合があります。
プラスチックも劣化するので可能性としては否定できません。
パナソニック水漏れのブログ記事が検索でヒットしているようですので、お問い合わせいただく機会も増えてしまいましたが、橋本ハウスクリーニングは修理業者ではございません。
対策部品の取り付けや代替部品による対策施工は可能ですが、あくまでクリーニングのご依頼に対してサービスで施工するに留めさせていただいております。また、水漏れの原因が他にあった場合には改善しない可能性がございます。
※通常の分解高圧洗浄ではドレンパンの取り外しは行っておりません。対策施工する場合はドレンパン取り外しの追加料金をいただいております。
最後に、これはお客様に直接的に申し上げることがなかなか難しいのですが、エアコンの耐用年数は10年です。クリーニングの際も10年以上経過している場合は保証の対象外である旨、ご了解いただいて作業させてただいております。
水漏れ対策が必要な機種の殆どが10年以上経過している機種ですので、そろそろお買い換えをご検討いただくような時期に来ているのではないかと存じます。